石橋を叩いて壊す―無礼メン
「無礼メン」―都内を中心に活動する「オラオラポップ」バンド。今年はSDRオーディションにて見事選出され、下北沢LIVEHOLICにて華々しく『TOKYO CALLING』の1番手を務めた。
今一番好き、というか1年ぐらい前からずっと大好きなバンド。その理由、みんなにオススメしたい所以やら感想やらをつらつら語っていきます。彼らを紹介した記事は既にあるので概要を知りたいのならそれを見てください(丸投げ)。
1.かっこいい
ということでまずはこれを聴いて(丸投げ2)
あとこれも聴いて(丸投げ3)
やだかっこいい。
前者は皆さんご存知、美空ひばり「川の流れのように」のカバー。\美空ひ~ばり~♪/
初っ端のドラムに始まりサビで一気にテンションあげてきて最後まであげっぱなし。ライブでも必ずと言っていいほどやる定番曲。
後者は数ヶ月前にリリースされた『英文法徹底攻略テキスト vol.1』に収録されている「人権Night」。代表曲と言っても過言はないであろう。最初にこのPV観た時の感想が「うわすげえクズ男!でも良い曲!かっこいい!女の子可愛い!」でした。
この2曲に限ったことではないけど分かりやすすぎるぐらいのかっこよさ。「かっこいい」ってすごいぼんやりしてるけどどこからくるんだろう。
2.作曲力・編曲力・演奏力
別段ファンとしての贔屓目なしに、良い曲が多い。「あー他は良いのにこれはハズレだな・・・」っていう曲が本当に無い。このへんは作曲担当、ベース兼リーダー高木さんの才能がありありと出ている。ベーシストとしてというより、いち音楽家として尊敬できる。
そして作曲したものをバンド全体を以てして編曲する力。全体の調和を図りつつも各々の個性を惜しみなく出す高い演奏力。テクニックだけではない、作曲編曲演奏すべてを包括した上での「良さ」がバンドの「かっこよさ」、魅力として表れている。
私が群を抜いて好きなのは「UKBLACK」(『デモ』収録)と「アイマイナ」(前述『英文法~』収録)だが、とにかく耳心地が良くてライブで聴くと感激もの。個人的には『デモ』もめちゃくちゃ推したいけど、無礼メンの魅力がいろんな意味で詰まった名盤『英文法徹底攻略テキスト vol.1』がオススメ。ライブを訪れた際にはぜひ物販で。
3.コミック要素
ただ単純に「コミック」と言うのが正しいのかはさておき、彼らは前述の「かっこよさ」だけではなく「笑いの要素」も持っている。
Twitterでは定期的に「無礼チャンネル」と称し短い動画をあげる。個人的にはこれが一番好き↓
【無礼チャンネル】
— 無礼メン (@bureimen2015) 2016年3月17日
AI - Story #無礼カバー pic.twitter.com/ifvASFXjXA
また、ライブでは主にキーボードだーいけさんがふざける。中盤あたりですごいふざける。意外と凝ってたりして面白い。毎回内容が違うし文章だと伝わりづらいのでこのへんはライブを観てもらった方が早い。ちなみに、「無礼チャンネル」の編集やら何やらをやっているのも彼である。
正直、だーいけさん居てこその無礼メンと言えるほど重要な位置、役割を担っていると思う。彼の言う事やる事はすごく独特で置いていかれることもままあるが、断じて奇を衒ったバンドにありがちな「分かるやつだけ分かればいい」っていうオナニー精神ではないしみんなが「ん?」ってなる雰囲気も逆に面白くなってくる。このバンドの頭脳、中枢として働いていると思う。
一番頭良くて一番いろいろと考えているんだろうなと度々思う。「冷静に考えてこの人すごくない?」ってよくわからない焦燥感に襲われつつライブ観に行くとやっぱり(良い意味で)頭おかしくて(良い意味で)安心する、なんかそんな感じの魅力を持っている。要は大好き。
といった感じで、普段の活動やライブからも思わず「ふふっ」となってしまうような要素がある。かっこいいだけじゃない、たまにおちゃらけるのもまた魅力。
4.おわりに
「無礼メン」―ここ1年で1番ライブを観に行った(というかこれからも観に行く)バンド。それだけの魅力が詰まっている。
彼らの「無礼トショウ」と称した企画ライブは本当に楽しい。あれだけ細部まで凝っていてD代入れてもチケ代2000円は安すぎやしないかというあたり不安要素。お財布には優しいしありがたい限りではあるけど。
その演奏力の高さもあってかメンバー各々が別バンドを組んでいたりセッションしたりといろんな活動をしているものの、やっぱり「無礼メン」が好き。今一番好きで一番応援しているバンド。全国の石橋を叩いて壊す勢いでずっとずっと突き進んでほしい。PVのごとく。